第184章 お前が死にに来るのを待っている

南坂海乃は脇に腰を下ろして休み、ペットボトルの水を大きくあおった。

「江原大哉、さっきの様子だと心原性の突然死みたいだった。長時間の残業で負荷が溜まってたうえに、運動のしすぎ」

「それに、表に出てない心疾患があった可能性もある」

二人で一通り整理したものの、あちらに知らせようという話にはならなかった。

命を救うのは医師としての本能だ。だが、その先の治療まで背負う義理はない。

少し休んで体力を戻した南坂海乃が、好奇心混じりに尋ねる。

「行こう、先輩。明日の医薬国際会議って、具体的にどんな流れなの?」

これまで研究に没頭してきた海乃は、こういう大規模な医療系の場に出ることが少なかっ...

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